AIで作った求人票、そのまま掲載して大丈夫?採用担当者の5つの確認
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こんな方へ生成AIで求人原稿を作る企業、原稿の作成と確認を兼ねる採用担当者へ
文章を書く時間がなかなか取れない。仕事内容を説明しようとすると、何から書けばよいのか迷ってしまう。そんなとき、生成AIに原稿づくりを手伝ってもらうことは、選択肢の一つです。
ただ、読みやすい文章ができたことと、そのまま募集に使えることは別です。「充実した研修」「残業は少なめ」。きれいに並んだ言葉の中に、まだ社内で確かめていないことまで入っていないでしょうか。
この記事では、AIを使って求人原稿を作る企業・採用担当者に向けて、入力前から公開前までの確認をまとめます。便利さは使いながら、自社で説明できる内容を残していきましょう。
この記事のポイント
- AIへ資料を貼る前に、渡してよい情報かを確認する
- 数字・制度・条件が、入力した事実から変わっていないかを見直す
- 現場の担当者と照合し、確認済みの原稿を掲載する
この記事の目次
1.貼り付ける前に、AIへ渡してよい資料か確かめる
求人票を整えるために、応募者の履歴書や、従業員ごとの給与一覧まで渡す必要はありません。手元の資料をまとめて貼る前に、今回の原稿に何が必要かを分けてみてください。
たとえば、募集する職種、担当する業務、確認済みの勤務時間や待遇は、原稿の材料になります。一方、応募者の連絡先、個別の人事評価、社外に出せない取引先の資料などは、文章づくりの材料へ安易に混ぜない方がよいものです。
個人情報保護委員会は、生成AIへ個人情報を入力するときには利用目的との関係を確認し、個人データについては提供事業者による機械学習への利用の有無なども十分に確認するよう注意を促しています。公的な注意事項は、個人情報保護委員会の資料で確認できます。
会社で認められたサービスか、入力した情報の扱いはどうなっているかも、利用する前に確かめましょう。「名前を消したから大丈夫」「有料サービスだから大丈夫」と、そこだけで判断しないことが大切です。
2.条件が、もっともらしい言葉で補われていないかを見る
AIに渡したメモと、出てきた原稿を並べてみます。文章の上手さより先に、元のメモにない事実が増えていないかを確認してください。
- 給与の金額や内訳が変わっていないか
- 確認していない休日数や残業時間が加わっていないか
- 実際にはない研修、手当、在宅勤務などの制度が入っていないか
- 試用期間や勤務場所の条件が省かれていないか
「福利厚生を魅力的に」と頼むときも、何を紹介できるのかは会社が決めます。制度名がそれらしく書かれていても、実在の確認を省いてよいわけではありません。
未確定の項目は、下書きの確認メモに分けておきましょう。「未確認」「要確認」は原稿づくりを進めるための印です。必要な条件を確かめないまま、その印を残して公開するためのものではありません。
3.数字と根拠が、自社の情報になっているかを照合する
「平均残業時間」「有給休暇の取得率」「定着率」。こうした数字が原稿にあるなら、誰が、いつ、どの範囲で確かめたものかを確認します。AIが書いた数字を、そのまま自社の実績にしてはいけません。
他社の求人を参考にした場合も、似た職種だからといって、給与や休日まで自社へ当てはめることはできません。自社の資料と、今回募集する職種・事業所の実態を照らし合わせましょう。
学情が2026年に発表した人事担当者295件の調査では、生成AIの利用に前向きな回答者が、利用中または利用したい業務として求人票の作成・改善を多く挙げています。これは、求人作成への関心を示す調査です。AIで原稿を作れば応募が増える、と証明したものではありません。調査の対象・実施時期は発表元に記載されています。
原稿に一般の調査結果を入れる場合も、自社の実績と混ぜないことが大切です。「業界ではこうだ」と書く前に、出典を開き、対象や調査時期を確かめてください。
4.現場の人が読んでも、同じ説明になるかを確かめる
条件の数字が合っていても、仕事の伝え方が実態から離れることはあります。原稿ができたら、その仕事を担当している人にも読んでもらいましょう。
たとえば「自分のペースで働けます」と書かれていたとします。実際には、午前中に集中する依頼があり、チームで順番に対応している仕事かもしれません。その場合は、自由さを強調するよりも、忙しくなる時間と周囲との分担がわかる説明の方が、入社後を想像しやすくなります。
確認の聞き方の例:「この一文を、入社した方にも同じように説明できますか。実際の仕事で、補っておきたいことはありますか」
これは問いかけの例です。「忙しい時間帯の対応を先に伝えよう」「ここは一人に任せる範囲を説明したい」といった、現場からの一言を拾ってください。文章を堅くするための確認ではなく、外からは見えない仕事を伝えるための確認です。
5.確認した原稿だけを掲載し、更新する人を決める
厚生労働省は、インターネットやSNSを含む募集広告について、虚偽や誤解を招く表示をしてはならないと案内しています。AIで文章を整えた場合も、募集する会社の情報として内容を確かめることが欠かせません。募集広告の表示に関する厚生労働省の案内
公開前は、読みやすさの確認と、条件の確認を分けると見落としを探しやすくなります。
- 募集する会社・職種・勤務場所・応募先が正しい
- 給与、勤務時間、休日などが、確認した条件と一致している
- 本文、見出し、選択した特徴に食い違いがない
- 下書き用の注記や、未確認の制度・数字が残っていない
- 最後に確認した人と、条件が変わったときに更新する人が決まっている
別の掲載先にも同じ原稿を使う場合は、どこへ載せたかも控えておきましょう。条件が変わったときに、手元の原稿だけ直して、掲載中の求人は古いままという状態を防ぐためです。
AIへの依頼文も、「足さないでほしいこと」を入れておく
最初の依頼から、原稿に足してよい情報の範囲を伝えておく方法もあります。次は、求人原稿を整えるための依頼文の一例です。
以下は、自社で確認した求人原稿用のメモです。記載した事実の範囲で、読みやすい下書きにしてください。書いていない制度・数値・条件は推測で追加せず、不足している情報を原稿とは別の確認事項として挙げてください。金額や勤務時間、雇用形態の意味は変えないでください。
このように頼んでも、出力の正確さが保証されるわけではありません。確認の材料をそろえるための指示として使い、最後は元の資料と照合してください。
原稿を確認できたら、無料掲載へ
一度にすべて整えようとせず、まずは一つの職種の原稿から。AIで言葉を整え、人が事実を確認する。その順番を決めておけば、次に求人を出すときにも確認を進めやすくなります。
シャイニーは、掲載も採用も無料です。会員登録なしで求人を掲載できます。掲載できる事業者・求人の条件を確認したうえで、整理した原稿をご活用ください。
※依頼文や確認の聞き方は説明用の例です。AIの出力の正確さや、求人掲載後の応募数を保証するものではありません。
編集:シャイニー / 制度の確認: