求人票を出しても応募が来ない?採用担当者が見直す6つの書き方
公開:更新:
こんな方へ初めて求人票を書く方、掲載中の求人を見直したい企業・採用担当者へ
「仕事の内容も、給与も書いた。それでも応募が来ない」。そんなとき、掲載先や広告費を変える前に、いまの求人を応募する人の目で読み直してみませんか。
会社の人には当たり前のことでも、初めて読む人には見えないことがあります。「営業事務」とだけ書かれていたら、電話が中心なのか、資料づくりが中心なのか、自分にもできるのかはわかりません。
応募が来ない原因は、地域や給与、募集時期などによっても変わります。文章だけで解決できるとは限りませんが、応募前に判断できる情報をそろえることは、今日からできる見直しです。
この記事のポイント
- 目を引く言葉を足す前に、仕事内容・条件・応募後の流れを具体的にする
- 「未経験歓迎」「アットホーム」には、それを支える事実を添える
- 求人票を直したら、掲載日・条件の変更・応募先のリンクも確認する
この記事の目次
1.職種名は、社内の呼び方から「探す人の言葉」へ
「総合スタッフ」「業務サポート」。社内では通じても、仕事内容が読み取れない職種名では、読む人が自分に関係する求人か判断しにくくなります。
まずは、一般に使われる職種名を中心に置き、その仕事ならではの情報を一つ添えてみてください。
- 書き換え前: 業務サポートスタッフ
- 書き換え例: 営業事務|見積書の作成・受注データの入力
これは説明の一例です。実際に担当する業務に合わせて書き換えてください。「未経験でも月収○万円確実」など、実態以上の期待を持たせる見出しは避けましょう。
職種名の中に、給与も休日も会社の紹介も詰め込む必要はありません。詳しい条件はそれぞれの欄で伝える方が、読み手も見つけやすくなります。
2.仕事内容は「何を・誰に・どこまで」を書く
「事務業務全般」だけでは、働く一日を想像する材料が足りません。仕事を細かく列挙するよりも、中心になる業務と、周囲との分担を整理してみましょう。
たとえば、次のようなことです。
- 何を扱うか:受注データ、見積書、商品の問い合わせなど
- 誰とやり取りするか:社内の営業担当、取引先、来店したお客様など
- どこまで任されるか:入力までか、確認や判断も行うか
- 何を使うか:表計算ソフト、社内システム、電話など
すべてを長文にする必要はありません。「問い合わせは一次受付まで。判断が必要な内容は営業担当に引き継ぎます」と一文添えるだけでも、担当する範囲が伝わります。
配属後に別の業務を担当する可能性がある場合は、その変更の範囲も実態に合わせて示してください。
3.給与・休日・残業は、見出しと本文をそろえる
月給の額を見て読み進めたら、本文の後半で別の条件が出てくる。そんな求人は、読む人を立ち止まらせてしまいます。
給与に手当や固定残業代を含むなら、その内訳や支給条件を見つけやすくします。試用期間中だけ給与が異なる場合も、通常の給与と近い場所に書きましょう。
休日も同じです。「週休2日制」と「毎週必ず2日休める」は同じ意味ではありません。休める曜日、会社カレンダーによる出勤の有無、年間休日などを整理すると、生活との相性を考えやすくなります。
残業の目安を載せるときは、いつの実績か、どの職種や部署の数字かも確認してください。繁忙期に増えるなら、その時期も伝えましょう。実態を調べていない数字を、印象だけで置かないことが大切です。
固定残業代の書き方は、基本給・時間数・超過分の説明を整理した記事でも詳しく取り上げています。
4.「未経験歓迎」は、最初に教える内容まで伝える
未経験の人が気になるのは、「応募していいか」だけではありません。「入ったあと、どうやって覚えるのか」も知りたいところです。
研修の名前を並べるより、最初の仕事や教える人を一つ書いてみてください。
- 書き換え前: 未経験歓迎。先輩が丁寧に教えます。
- 書き換え例: 最初は先輩と一緒に受注データの入力から始めます。入力後の確認も一緒に行い、社内システムの操作を順に覚えていただきます。
この例も、実際にその体制がある場合に使うものです。担当者が決まっていないのに「専任の教育担当がつきます」と書いたり、研修終了後の雇用形態をあいまいにしたりしないようにしましょう。
5.応募条件は「必須」と「あると役立つ」を分ける
入社時に必要な資格と、仕事をしながら覚えられること。その両方が同じ欄に並ぶと、応募する人には、どこまで満たす必要があるのか伝わりません。
「この資格がなければ仕事を任せられない」という条件と、「経験があれば入りやすい」という条件を分けてください。条件を減らすこと自体が目的ではなく、採用の判断と求人の記載をそろえるためです。
「コミュニケーション能力が高い方」のような表現も、「引き継ぎ時に、対応状況を社内の担当者へ伝えられる方」など、仕事で必要になる行動へ置き換えると確認しやすくなります。
年齢・性別などの条件は、印象で付け足さず、法令や公的な案内に沿って扱ってください。
6.応募後の流れを、最後まで迷わせない
条件が合っていても、応募先が開かなかったり、何を送ればよいかわからなかったりすると、その先へ進みにくくなります。
求人を公開する前に、スマートフォンから次のことを確かめてみてください。
- 応募先のページやメールアドレスが正しい
- 応募時に必要な書類がわかる
- 面接の回数や、Web面接の可否がわかる
- 会社から連絡する方法がわかる
返信までの目安を載せる場合は、守れる範囲にします。「翌日必ず返信」と言い切るより、休業日を含めて実際に対応できる案内にしましょう。
公開前に、必要な情報と更新漏れも確認しよう
読みやすく整えることと、必要な労働条件を示すことは、両方とも大切です。厚生労働省の案内では、募集時に示す内容として、仕事内容、契約期間、試用期間、就業場所、労働時間、休日、賃金、加入保険などが整理されています。
2024年4月からは、仕事と就業場所の変更の範囲、有期契約の更新基準・更新上限も明示事項に加わりました。広告に記載する募集者の情報なども含め、厚生労働省の募集広告の案内と、労働条件の明示事項を併せて確認してください。
条件を変更したときは、ほかの掲載先にも古い内容が残っていないか見直します。募集が終わった求人を止めることも、求人を出す側の大切な仕事です。
最初の一歩は、いまの求人を一つ読み直すこと
六つを一度に直すのが大変なら、まずは仕事内容の一文から。「全般」「適宜」「応相談」と書いたところに、具体的な説明を足せないか探してみてください。
シャイニーは、掲載も採用も無料です。会員登録なしで、企業からの求人を掲載できます。掲載できる求人の条件を確認し、整理した内容を募集にご活用ください。
※この記事は求人原稿を見直すための一般的な情報です。応募数の増加を保証するものではありません。個別の労働条件や募集方法は、公的な案内などでご確認ください。
出典・確認した公的情報
編集:シャイニー / 制度の確認: